秋の撮影といえば紅葉を追いがちですが、ススキの大草原も見事な被写体になります。兵庫県中央部、神崎郡神河町にある砥峰高原は、見渡す限りに金色のススキが広がる絶景スポットです。この記事では、実際に歩いて撮影してわかった見どころと、地形をふまえた光の読み方を紹介します。
砥峰高原とは|映画・ドラマのロケ地にもなる大草原
砥峰高原は、周囲を山に囲まれたすり鉢状の地形に90haもの草原が広がる、兵庫県でも屈指のススキの群生地です。その印象的なロケーションから、映画『燃えよ剣』や『ノルウェイの森』、大河ドラマ『軍師官兵衛』など、多くの作品のロケ地としても使われてきました。秋には見渡す限りのススキが穂をつけ、太陽の光を受けて黄金色に輝きます。

散策コースを歩いて撮影する楽しみ

高原には、見える範囲をぐるっと周回する所要およそ1時間半の散策コースが整備されています。道はきれいに整い傾斜もゆるやかで、気持ちのいい散策路でした。途中には東屋や展望台があり、高い位置からススキの広がりを見下ろす構図も狙えます。一部の日陰は雨上がりにぬかるむので、足元には注意しましょう。


ススキの撮り方|地形を活かした撮影のポイント
斜光で起伏を立体的に
砥峰高原でおすすめなのは、太陽が周囲の山から顔を出した直後、あるいは山に隠れる直前の、斜光になった時間帯。低い光が草原の凹凸に陰影をつけ、うねるような起伏が立体的に浮かび上がります。ススキの群生とこの起伏を正面からまとめて捉えると、この場所ならではの一枚になります。

逆光ススキはこの地形に不向き
ススキ撮影といえば、日の出・日の入りの低い光で穂を逆光に透かす写真をよく見かけますよね。ところが砥峰はすり鉢状の地形で、その低い光が周囲の山に遮られ、草原まで届きません。逆光で穂を輝かせる写真は魅力的ですが、それは他のススキスポットでも狙いやすい構図。砥峰高原を訪れるなら、この場所ならではの起伏を活かした構図をおすすめします。

日が陰るのが早い
注意したいのは、斜光になる時間がとても短いこと。実は夕方のその時間を狙っていたのに寝過ごしてしまい、起きた16時半にはもう太陽は山の向こうでした。日が陰るのが早い地形なので、朝夕の光を狙うなら、時間にうんと余裕をもって動くのがおすすめです。

使用機材
草原の広がりは広角〜標準、穂のアップは中望遠が向いています。各機材の詳しい使用感は、風景写真で使っている機材まとめで紹介しています。
ススキの見頃|ピークを過ぎても楽しめる
砥峰高原のススキの見頃は、例年9月下旬から11月上旬ごろ。10月下旬には一面が金色に染まりピークを迎えます。気になるのが「ピークを過ぎても楽しめるのか」という点ですが、結論から言うと、少し時期を外しても足を運ぶ価値は十分にあるといえます。実際に訪れたのは、見頃を少し過ぎた11月中旬だったのであまり期待していませんでしたが、いい意味で裏切られました。これだけ広い範囲に一面のススキが広がる光景は初めてで、思わず見入ってしまうほど。期待していなかったぶん、よけいに心に残っています。
まとめ
紅葉とはまた違う、見渡す限り金色に輝くススキの草原は一見の価値ありです。地形をふまえて光を読めば、広がりも起伏も思いどおりに表現できます。兵庫の秋を撮るなら、ぜひ訪れてみてください。
砥峰高原の見頃・駐車場・アクセス
車が便利(姫路市街から播但連絡道路経由で約1時間半) 高原入口に駐車場とレストハウスあり
例年9月下旬〜11月上旬(10月下旬ごろに金色のピーク・その年の気候で前後)
秋のシーズンは駐車場有料(乗用車500円・現金のみ) JR播但線「寺前駅」前から期間限定の高原バス(往復1,800円・3日前までに要予約)
※本記事の実用情報は執筆時点の目安です。料金・運行・アクセスは変更される場合があるため、お出かけ前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
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