風景写真で使っている機材まとめ|SONYα7R IIIとレンズ・三脚の使用感とおすすめ

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今回は、風景撮影で実際に使っている機材を、簡単なレビューを添えてまるごと紹介します。カメラ本体からレンズ、三脚、フィルターまで――どれもスペックを並べるより、使ってみて実際どうだったかを中心に書いていきます。

どれも長く付き合ってきた相棒です。それでは、本体から順番に紹介していきます。

目次

カメラ本体|SONYα7R III

風景を撮るときの相棒が、このSONYα7R IIIです。4240万画素の高解像で、葉の一枚から遠くの稜線まで細かく描き込んでくれます。発売は少し前のモデルですが、風景のようにじっくり構える撮影なら、今でも十分すぎる写り。ボディ内手ぶれ補正もしっかり効くので、基本的にはなんでも手持ちでいけます。三脚を引っぱり出すのは、夜間撮影や長秒露光、それと構図をきっちり詰めたいときくらいです。

これから買うなら、最新のα7R VIなら画素もスピードも全部入りで間違いありません。ただ風景がメインなら、画質はV世代と同じ61MPをぐっと安く狙えるα7R IVの中古や、42MPで必要十分なα7R IIIの中古もコスパが高くておすすめです。

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レンズは3本――広角・標準・望遠の使い分け

ここからはレンズです。ズーム3本という構成にしているのは、これだけあれば画角的に撮れない絵がほぼないから。それに、登山で単焦点を何本も担ぐのはなかなかの修行なので、取り回しのいいズームに落ち着いた、という事情もあります。……本音を言えば、買えるものなら明るい単焦点もずらりと揃えたいんですけどね。役割ははっきり分かれているので、迷ったら「撮りたい画角」で選ぶのがおすすめです。

広角ズーム|Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS(SEL1635Z)

フルサイズへ移行する(正確には、まだAPS-Cの頃に移行を見据えて)一番最初に買ったのが、この広角ズームでした。それまではキットレンズを使っていたので、初めてこのレンズに付け替えて撮ったときは、こんなに写りが変わるのかと本当に感動したのを今でも覚えています。ZeissのVario-Tessarらしくコントラストは強めで、フレアやゴーストを抑えるT*コーティングのおかげか、とくに空の青がぐっと際立って写ります。広角レンズは広い範囲を収められることはもちろん、遠近感が強調され、より空間の広がりを感じられる写真になることが特徴です。風景メインなら、まずこれを選んでおけば間違いないかなと。

FE 16-35mm F4 ZA|22mm・海岸線の広がり

※16-35 F4 ZAは今も現役で買える一本です。もっと明るさが欲しい人には16-35 GM(F2.8/SEL1635GM)という上位もありますが、そのぶん重く高価になります。F4 ZAは軽さと写りのバランスが良くて、風景ならこれで十分。価格を抑えたいなら中古も狙い目です。

SONY Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS(SEL1635Z)
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望遠ズーム|SONY FE 70-200mm F4 G OSS(SEL70200G)

望遠ズームです。といっても、ただ遠くのものを大きく写すだけなら、高画素機ならクロップ(写真の一部を切り出すこと)でもなんとかなります。望遠の本領はそこではなく、圧縮効果。遠近感をぎゅっと縮めて、並木道や一面に咲く花を密集させて見せられるのは、このレンズでしか味わえません。下に載せた桜並木の写真が、まさにその一枚です。また、地味に便利なのが三脚座がついている点。レンズを三脚に固定したまま、サッと標準に付け替えて手持ちで撮る、なんてこともできます。

FE 70-200mm F4 G|132mm・桜並木を圧縮

※使っているのは初代の70-200 F4 G。後継のG II(SEL70200G2)は全ズーム域で最大0.5倍のハーフマクロに対応したのが最大の進化で、軽量小型化やAFの高速化も加わって描写も向上しています。これから新品で買うならG II、価格を抑えたいなら初代の中古が狙い目です。

SONY FE 70-200mm F4 Macro G OSS II(SEL70200G2)
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標準ズーム|SONY FE 24-70mm F2.8 GM(SEL2470GM)

基本にして多くの方がまず購入を考える「標準ズーム」。実は3本のなかで最後に買った一本です。広角ズームと望遠ズーム、それに50mmあたりの単焦点があればほぼ全ての画角に対応できるという構想で、正直なところ最初は「いらないかな」と思っていました。ところがいざ使ってみると、GMだけあって描写が高いのは当然として、何より便利。すっかりレンズ交換をしなくなって、最近はずっとこればかり付けっぱなしです。とりあえず標準で撮ってみて、ダメなら広角や望遠に切り替える――そんな使い方が定着しました。F2.8通しと明るいので、一応星も撮れます。開放にすればとろけるようなボケで主役を浮かせられるし、絞れば隅々まできっちり解像する。街から山までこれ一本でなんとかなる、まさに万能レンズです。正直けっこう重いんですが、それを補って余りある一本です。

F2.8開放のとろけるようなボケで、主役の野良猫を浮かび上がらせる
FE 24-70mm F2.8 GMをF8に絞って撮った浦富海岸のエメラルドグリーンの淵と岩肌
F8まで絞れば、四隅まできっちり解像する。浦富海岸のエメラルドグリーンの淵にて。

※今使っているのは初代の24-70GM。後継のGM II(SEL2470GM2)は大幅な小型軽量化と絞りリングの追加が大きな進化で、それでいて描写もさらに良くなっています。これから新品で買うならGM II、価格を抑えたいなら初代の中古が狙い目です。

SONY FE 24-70mm F2.8 GM II(SEL2470GM2)
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三脚は用途で2台を使い分ける

三脚は「1本で全部こなそう」とすると、たいてい中途半端になります。軽さと安定はトレードオフなので、用途で割り切って2台に分けるのが結局しっくりきました。重い方と軽い方で、出番がはっきり違います。

安定と高さ重視|Manfrotto MK055XPRO3-3W(055アルミ3段+3ウェイ雲台)

重いぶん、とにかく安定する一台です。車で動けて駐車場から撮影地までほとんど歩かないとき、強風でブレが心配なとき、それと脚を高く伸ばしたいときに頼りになります。3ウェイ雲台は水平と垂直を別々に追い込めるので、風景の構図を細かく決めたいときに強いのも持ち味です。

三脚を立てて長秒露光で撮影した雪の白川郷の夜景(高台から)
白川郷の夜景を高台から撮ったときはかなりの強風でしたが、おかげで長秒でもピタッと止まってくれました。
Manfrotto MK055XPRO3-3W(055アルミ3段+3ウェイ雲台)
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軽さ・持ち運び重視|Manfrotto Befree カーボン4段+ボール雲台(MKBFRC4-BH)

ザックに挿して歩ける軽量カーボンです。登山や、長い時間歩き回る撮影はこっちの出番。飛行機移動のときも頼れます。北海道へ行ったときは、畳めば機内持ち込みサイズに収まるので、カメラ機材と一緒にバッグへ入れて持ち込めて、預け荷物で揺さぶられる心配がなく安心でした。ボール雲台はサッと構図を決められるのが長所で、フットワーク重視の撮影と相性がいいです。

少しでも荷物を軽量化したいテント泊登山でも、この重量ならなんとか。頑張って担いできた甲斐のある夜になりました。
Manfrotto Befree カーボン4段+ボール雲台(MKBFRC4-BH)
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フィルター|NiSiの角型システム

風景では、水面や葉の反射を抑えたり、明るい空を落としたりするのにフィルターを使います。使用しているのはNiSiの100mm角型システムV6(旧型・現行はV7)。CPLにGND(空だけを段階的に暗くするハーフND)やNDを重ねて使える、本格的な一式です。

NiSi 100mm角型システム V7 ホルダーキット(TrueColor CPL付き)
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正直に言うと、常用しているのはキットに付いてきたCPLだけで、ホルダーやGNDのほうはほとんど出番がありません。CPLは反射を抑えて被写体本来の色や質感を表現するために風景には手放せない一枚です。一方、主に日の出のシーンの撮影用として期待していたGNDですが、今のセンサーはダイナミックレンジが広く(α7R IIIでも約15段ぶんの明暗を記録できます)、空と地上の明暗差はRAWで持ち上げれば足りることが多い。また、露出ブレンドも手軽なのでだんだん使わなくなりました。

とはいえ、角型システムにしかない強みもあります。まず、FE 12-24mm F2.8 GMのように前玉が大きく出っ張ったレンズ(出目金レンズ)。普通のねじ込み式フィルターが付けられないので、こうしたレンズを使う方には角型ホルダーが必需品です(ただし12-24 GMなら、100mmではなく150mmシステムになります)。もうひとつは重ねがけ。CPLとNDを重ねても広角でケラレにくいのは、ねじ込み式にはない利点で、何枚も重ねて追い込みたいときに頼りになります。

そんなわけで、もし今から買い直すなら、角型一式ではなく普通の丸型のCPLとNDにすると思います。常用するCPLの効果は丸型でも同じですし、角型はお高いので。

NiSi TrueColor CPL 82mm(丸型・偏光フィルター)
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NiSi ND1000 82mm(丸型・減光フィルター)
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フィルターの詳しい使い分けは、いずれ別記事でじっくり書く予定です。

おわりに

以上、風景や旅の撮影で実際に使ってきた機材をひと通り紹介しました。レビューはどれも個人的な使用感ですが、長く付き合ってきたぶん、正直なところを書いたつもりです。気になる機材があれば、各カードのリンクから最新の価格をのぞいてみてください。

撮影スポット探しには、こちらの記事も参考にどうぞ。

本文で「使っている」と書いた機材は、実際に使用しているものです。各カードやリンクは、新品で買える現行モデルや用途に応じたおすすめ品を案内しています(実機と型番が異なる場合があります)。本文中にはアフィリエイトリンクを含みます。価格・在庫は変動します。

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