角島大橋の撮影スポットとコツ|エメラルドの海を引き出すベストシーズン

海士ヶ瀬公園の西の展望台から見た角島大橋とエメラルドグリーンの海と白い砂浜

角島大橋(つのしまおおはし)は、山口県の北西、本州と角島をつなぐ長い橋。両側に広がる海がエメラルドグリーンに染まり、その上を一直線に橋が伸びていく――テレビCMやポスターでもおなじみの、日本でも有数の絶景ロードです。

晴れた夏の日中に訪れると海の色が際立ちます。この記事では、定番の撮影スポットと、海の色を引き出すコツを解説します。

この記事のポイント
  • ベストな条件は晴れた夏の10〜12時ごろ
  • 海士ヶ瀬公園を起点に撮影スポットが3ヶ所
  • 16-35mmの広角ズーム+CPLを使用
目次

角島大橋とは|エメラルドの海をまたぐ絶景の橋

角島大橋は山口県下関市、本州側の海士ヶ瀬(あまがせ)と離島の角島を結ぶ全長1780mの橋。2000年に開通し、通行料無料の離島架橋としては日本でも有数の長さです。海の上をまっすぐ、ゆるやかにうねりながら島まで渡っていきます。

見どころはなんといっても海の色。海底に貝殻のかけらでできた白い砂が積もっていて、浅いところに陽が差すとエメラルドグリーンに、深いところはコバルトブルーに見えます。透明度の高さもあって、あの色になるわけです。

もうひとつ、写真を撮るうえで効いてくるのが橋のカーブ。角島大橋は途中でゆるく左へ曲がっていますが、これは橋の脇に浮かぶ小さな島「鳩島(はとしま)」を避けるためです。島の周囲が国定公園の保護区域にあたるため、環境を損ねないよう迂回して架けられました。この曲線と、アクセントになる鳩島の緑があるおかげで、橋・海・空だけのシンプルな構図でも絵になります。

撮影のコツ

海の色を引き出すには

エメラルドグリーンがきれいに出るのは、晴れた夏の10〜12時ごろ。この季節と時間帯には好条件がいくつも重なります。

夏を選ぶ理由は日本海側の気候。冬の日本海は季節風で荒れて濁りますが、夏は凪いで透明度が上がります。そして日照時間も夏は冬の倍以上。海に光が差さなければ、あの色は出ません。

時間帯を絞るのは太陽の高度と向きに理由があります。低い光は水面で反射してしまって海の中まで届かないので、朝夕を外した日中が狙い目。さらに順光であること。角島大橋は北西へ伸びているので、太陽を背負えるのは午前から正午過ぎまで。午後は逆光気味になり、海面の反射が増えていきます。

訪れたのは7月の9時半から10時ごろ。ちょうど条件が揃った時間帯で、海の色がよく出ていました。

海の色をもう一段引き出したいときはCPLフィルター。水面の反射を抑えると海中の色が濃くなります。

広角で奥行きとスケールを出す

橋がまっすぐ奥へ伸びていく広がりと、空と海のスケール。これを一枚に収めたいので、使ったのは16-35mmの広角ズームです。西側から撮るときは手前に砂浜を入れて橋を奥へ抜いていくと、スケール感が出ます。

水平線は必ず水平に。海が主役だと、ほんの少しの傾きでも気になります。

撮影スポット|どこから狙うか

定番は海士ヶ瀬公園|西と東で絵が変わる

王道はやはり海士ヶ瀬公園。本州側の橋のたもとにある公園で、46台分の無料駐車場のほか売店やトイレもそろっています。迷ったらまずこの場所でいいと思います。ただ公園は道路をはさんで東西に分かれていて、どちら側に立つかで撮れる絵がかなり変わります。

西側にあるのが角島展望台。一段高い視点から橋を見下ろせます。白い砂浜とエメラルドの海、そこへ伸びる橋をまとめて一枚に収められるのがこちら。定番中の定番です。

海士ヶ瀬公園の西の展望台から見た角島大橋とエメラルドグリーンの海と白い砂浜
16mm(トリミング) ƒ/9 1/160s ISO200

東側は海面に近い位置から、橋を横に見る形になります。見下ろす西側とは印象が変わって、橋脚が並ぶ様子や海の透明感を近くから狙えるのが持ち味。同じ公園でも両方まわってみる価値があります。

海士ヶ瀬公園の東側から海面に近い視点で見た角島大橋
35mm ƒ/9 1/320s ISO200

高台から俯瞰で橋を正面に

SNSでよく見かける、橋を真正面に一直線でとらえた構図。これは公園の少し先、角島大橋側道と呼ばれる一段高くなった道路沿いから狙えます。橋がまっすぐ奥の島へ抜けていく、角島大橋らしさが一番出るアングルです。

高台から正面に見た一直線に伸びる角島大橋
16mm ƒ/9 1/200s ISO200

ただしここは道幅の狭い一般道の路肩。立入が禁止されているわけではありませんが、路上駐車はもちろん、人が増えると車の通行の妨げになりやすい場所です。車は海士ヶ瀬公園の駐車場に置いて、通行の邪魔にならないよう短時間で。無理はしないでください。

橋を渡って角島へ

撮影が終わったら、ぜひ車で橋を渡ってみてください。エメラルドの海の上を走り抜ける数分は本当に気持ちがいい。写真を撮るのとはまた違う角島の楽しみ方です。

角島大橋の上から島へ向かって伸びる道路
16mm ƒ/9 1/200s ISO200

渡り切った角島側にあるのが瀬崎陽の公園。ここから本州を振り返ると、また違う景色が広がります。ただしこちら側は午前だと太陽が正面に来て逆光になるうえ、白い砂の浅瀬が入らないぶん海の色も深く沈みます。午後まで待てば光は回りますが、それでもエメラルドグリーンにはなりません。

つまりあの色を撮るなら、浅瀬の白砂が広がる本州側から。夏の晴れた日の午前、陽が高くなった時間に海士ヶ瀬公園から狙うのがベストです。角島側からの一枚は、渡った記念に押さえておくくらいの気持ちで。

角島側から本州方面を振り返って見た角島大橋
25mm ƒ/9 1/400s ISO200

せっかく渡ったなら、島の中も少しまわってみてください。西の端に建つ角島灯台は明治9年に初点灯した御影石造りの灯台で、今も現役。105段のらせん階段を上ると、日本海を見渡す360度の眺めが待っています。公園は入園無料、灯台に上る場合だけ参観寄付金が200円かかります。

食事や休憩なら、島の玄関口にあるしおかぜの里角島が便利。地元の海の幸を使った食事やお土産がそろっていて、角島たこ焼きが名物です。夕陽まで粘るなら、海を望むレストランもあります。撮影のあとの寄り道にどうぞ。

使用機材

撮影機材
カメラ
SONYα7R
レンズ
SONY FE 16-35mm F4 ZA OSS
フィルター
ケンコー PRO1D WIDE BAND サーキュラーPL (W) 72mm

今回は広角ズーム一本で撮影しました。各機材の詳しい使用感は、風景写真で使っている機材まとめで紹介しています。

まとめ

角島大橋は、晴れた夏の日中に行けば、誰でもあのエメラルドグリーンの絶景に出会えます。CPLで海の色を引き出して、広角で橋の伸びを活かすのがコツ。定番の海士ヶ瀬公園からの一枚を押さえたら、最後は車で橋を渡って角島そのものも楽しんでみてください。

角島大橋の見頃・駐車場・アクセス

ベストシーズン
夏の晴れた日中(海が凪いで透明度が上がる・午前から正午過ぎが狙い目)
撮影ポイント
本州側の海士ヶ瀬公園(西側の展望台が定番)
アクセス
山口県下関市豊北町・最寄りからも遠いので近くの元乃隅神社とセットがおすすめ Googleマップで見る
駐車場
海士ヶ瀬公園に無料駐車場あり(46台・24時間) 売店とトイレあり
橋について
全長1780m・通行無料・最高速度40km/hで強風時は通行止めになることも

※本記事の実用情報は執筆時点の目安です。料金やアクセスは変更される場合があるため、お出かけ前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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