2日目は西日本最高峰の石鎚山に登りました。初心者向けの土小屋ルートだったこともあり、この日も比較的登りやすい。。と思いきや、高度感抜群の鎖場に絶壁の縦走路とスリルのある山行を楽しむことができました。
石鎚山登山の主要ルートは2種類
ルート | 登り | 登山口 | 難易度 | ||||
成就ルート | 3時間 | 1280m | 中級者向け | ※ロープウェイ往復¥2200(R5.4.20改定) | |||
土小屋ルート | 2.5時間 | 1500m | 初心者向け | ※冬季アクセス不可 |
土小屋ルートはアクセス悪し
石鎚山山頂から北東方向から入山する成就ルートに対して、土小屋ルートは南東方向、つまり拠点となる西条市から石鎚山系を挟んで反対側まで回り込む必要があります。
市街地を出てすぐは走りやすい道ですが、川を渡ったあとは離合困難な狭い道あり、連続カーブの急な山道ありで思いの外時間がかかりました。
更には、土小屋までの最後の数㎞走ることになる石鎚スカイラインには夜間通行止めのゲートがあり、季節に寄りますが~7:00の間は通行できません。
とまあ運転だけでも結構疲れたので、次回からは成就ルートにしようと思います。
コースタイム
土小屋ルートの標準コースタイムは登り2.5時間、下り1.5時間ほど。スタートはほぼ平坦な道が続き、中盤で大きく標高を上げ、最後に2つの鎖場で山頂を目指すルートです。
4つある鎖場のうち後半の2つしか通れないのでご注意を。現地で知ってがっかりしました。。
土小屋8:36 – 1677ピーク9:20 – 二の鎖下10:02 – 弥山10:43(休憩15分) – 天狗岳11:09 – 弥山11:37(休憩60分) – 土小屋 13:34
土小屋~二の鎖下
序盤はほぼ平坦な道か続くので、ぐんぐん進めます。
30分くらい進んだところで一度大きく高度を上げ、1677mのピークを通過すると目の前に石鎚山の岩壁が姿を現しました。
このあたりまで来ると視界が開けてきて、お隣の瓶ヶ森をはっきりと見ることができます。特徴的な山頂の形をしていますね。
東陵基部あたりから山頂。ここから直登する破線ルートがあるようですが、どこをどう登るのか。。登山初心者には早すぎる話ですけど。
石鎚山の山頂直下まできました。見上げるとすごい断崖絶壁ですね。ここからが石鎚山の核心部。この上まで一気に高度を上げる鎖場が始まります。
石鎚山の鎖場
石鎚山には、三つの鎖に挑戦する力があるのかを試す試しの鎖、そして一の鎖、二の鎖、三の鎖の4ヶ所の鎖場があります。成就ルートからは全ての鎖に挑戦できますが、今回の土小屋ルートの場合は二、三の鎖のみになります。
二の鎖を前にして小休止。呼吸を整えます。北側に目をやると西条氏の街並みの向こうに瀬戸内海の多島美をみることができます。
いよいよ鎖場に挑戦!この太い鎖を掴みながら足の置き場を探して岩場を登っていきます。
二の鎖の途中から振り返って。ところどころに平坦な場所もあり休憩もできます。
続いて三の鎖。こちらはもうほぼ垂直に見えますね。。
足をかける場所がなさそうなところには三角形の足場用の鎖も設置されていました。
余裕がなかったので写真はありませんが、下を見た時の高度感はかなりのものでした。高所恐怖症の方には絶対におすすめできないルートです。その場合は巻道もあるのでご安心を。
恐怖に勝つことができれば特に難しい箇所はないと思いますが、岩が濡れていると難易度激増みたいです。
ナイフリッジの縦走
頂上山荘のある弥山に到着しました。しかしこれからが石鎚山登山のハイライトです。
西日本最高峰はあちらの天狗岳1982m。かっこいい。。山を見てかっこいいと話すと、時々??と言った顔をされますが、この感覚わかりますよね?
ここからはナイフリッジの縦走路を歩きます。
先ほどのこの崖の上ですね。。
一歩ずつ慎重に歩を進めます。
いやこういうの撮ってみたくなるじゃないですか。撮影目的で踏み外して落ちる方がときどきいらっしゃるようなので気をつけないと。
この辺りが一番怖かった。一歩横は崖です。
天狗岳登頂です。大山より、昨日の剣山よりも高い、西日本最高峰の1982m。そこからの眺めは格別ですね。
弥山にて休憩
弥山に戻ってきました。昼食がまだだったのでお決まりのカップラーメンをいただきます。
天狗岳に登ってる人がいますね。改めて見るとすごいところを歩いたんだなと思います。
下山
下りは鎖場を使わず巻道を通ってみました。ここ左側通行なのですが、外側に柵もないので個人的には鎖場よりも怖かったですね。
このあとは非常に歩きやすい道をサクッと1時間ほどで下りました。
おまけ 道後温泉本館
石鎚山に登ったらやっぱり道後温泉ですよね。登山後の温泉は最高でした!
まとめ
前日の移動を含め2泊3日の四国登山旅で、山容の全く異なる日本百名山の2座に登ることができました。
1日目の剣山はなんと言っても三嶺への縦走路が素晴らしく、一度はテントを担いで歩いてみたいという気持ちになりました。
2日目の石鎚山は鎖場にナイフリッジの縦走路とスリルのある登山が楽しめました。ここは紅葉の名所でもあるようなので、是非その季節に訪れてみたいと思います。
どっちも本当におすすめの山です!
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